Miscellany Top > Linux Memo > Basic Install Memo (woody)
Debian GNU/Linux 3.0 (Woody) インストールにおける基本的事項、迷った点その他についてのメモ。Release 1 (3.0r1) を基にしているので、それ以降では若干異なることがあるかもしれない。
個人的に何回かインストールした経験から、Debian の場合にはインストール直後から apt-get によるネットワーク経由での主要パッケージのインストール、アップデートを行うため、ネットワーク回線が細い場合を除いて公式 CD-ROM は必要ないと感じた。
また、公式 CD-ROM と同じ CD イメージも配布されているが、http, ftp 経由でのダウンロードを許可しているところは少なく、許可されていてもダウンロード速度が遅いところが多いため難しい。どうしても必要な場合には jingo という特殊なツールでダウンロードすることが推奨されている。
この jingo ツールを使う手間を考えれば、
以上のどちらかを行った方が断然楽だと感じた。もちろん、これはブロードバンド環境を前提した場合での話である。
インストールメディアの入手については以下のサイトに詳しい。
Debian GNU/Linux 3.0 インストールマニュアル 章4 システムインストールメディアの入手
4種類のイメージが用意されているが、通常は標準カーネルパッケージ(vanilla)を利用すればいい。
ただし、標準カーネルは一昔前の感があるので、比較的新しいデバイスを利用してのインストールには bf2.4 のパッケージを利用する。特に最近の Red Hat 系のディストリビューションに比べると、標準カーネルで認識するデバイスはかなり古いので、最近のデバイスを利用する場合には、bf 2.4 パッケージを使った方が幸せになれることが多いと思う。
上記ページに記述されているサイトからダウンロードする。複数のサイトが記述されているが、それぞれに内容が違う。それらの特徴と、どれを選択すべきかについては、 http://debian.fam.cx/#content:53 を参照のこと。
個人的には上記リストの最初にある(無難と書かれている)
LordSutch.com ISOLINUX mini-ISO image
の CD イメージをダウンロードして利用している。4種類のインストール用起動パッケージが全て入っているので、どのパッケージを利用する事態になっても対応でき、インストール時の日本語表示にも対応している。また、基本システムイメージも入っているので、基本的な部分のインストールは CD のみで行えるので、経験上からもお勧め。
Red Hat 系に比べて、自動的に認識して組み込んでくれるドライバは少ないため、要注意。インストール時から必要なネットワークカードのドライバが自動的に組み込まれないこともあったので、
Debian GNU/Linux 3.0(Woody) インストール 手順書
にある「11. デバイスドライバの設定」の画面で始まる、デバイスドライバモジュールの組み込み時には、自分の使っているネットワークカードのドライバの組み込みを確認した方が良い。
また、以下のページに目を通しておくべき。
Debian GNU/Linux 3.0 インストールマニュアル 章7 カーネルとベースオペレーティングシステムをインストールする
デバイスドライバ組み込みの後、基本システムイメージのインストールをどこから行うか選択する画面になるが、FD と CD では異なり、また CD からのインストールの場合でも 最小限 CD を利用した場合には「Debian GNU/Linux 3.0(Woody) インストール 手順書」と少々異なる。
FastTrak, HPT チップを使った IDE RAID ドライブへのインストールは bf2.4 パッケージを利用すれば(CD インストールの場合は bf2.4 を選択すれば)、問題なくインストール可能である。
これは Promise から Red Hat 系ディストリビューション向けに提供されている Promise 純正ドライバではなく、Linux 純正 ataraid 機能を使用することになる。
この場合、インストール先の HDD は /dev/ataraid/d0 となり、パーティション分割した場合には、それぞれ /dev/ataraid/d0p1, /dev/ataraid/d0p2... となる。
[ Go Linux Memo ]