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qmail の Unofficial Package の使用、POP befor SMTP の利用、IMAP over SSL を利用する場合、fml を使った他サーバーからの ML 移行、MH形式などのメールデーターを Maildir 形式に移行する場合など、Debian 3.0 (Woody) とメールサーバー関連のメモ。
/etc/apt/sources.list に以下の aptline を追加して、apt-get update; apt-get install qmail-run を実行。
deb http://smarden.org/pape/Debian woody unofficial pape
通常の qmail 利用形態の他サーバーからの移行には Unofficial Package を利用するのが判りやすく、私もこれを利用しているが、qmail と組み合わせる他ソフトの Debian パッケージを利用する場合には、それらの Debian パッケージが Official Package を前提として作られているので調整が必要になることに注意しなければならない。
qmail で POP before SMTP(ipop3d + imapext) のページにあるように、/etc/apt/sources.list に以下の aptline を追加して、apt-get update; apt-get install ipop3d-qmail を実行。
deb http://www.debian.or.jp/~tach/ipop3d ./
ただし、qmail の Debian Official Package を前提としてパッケージングされたものであるので、Unofficial Package を利用している場合には、インストールした状態そのままでは正常に動作しない。
ln -s /usr/local/bin/tcprules /usr/bin/tcprules
ln -s /usr/local/bin/tcpcheck /usr/bin/tcpcheck
ln -s /usr/local/bin/tcpserver /usr/bin/tcpserver
としたのち、/usr/share/ipop3d/pop-age を調整する必要がある。
fml を /usr/local/fml 以下にインストールしたサーバーから移行した場合、fml の位置が違うためにメーリングリストの設定ファイルを修正しないとエラーとなって、メーリングリストが機能しない。
/var/spool/ml 以下にある各メーリングリストの設定ファイルを修正するのは面倒なので、
ln -s /usr/share/fml /usr/local/fml
として解決する方が早い。
/etc/apt/sources.list に以下の aptline を追加して、apt-get update; apt-get install courier-imap-ssl を実行。
deb http://people.hypercore.co.jp/~nsaito/ ./
なお、Official Package の courier-imap から移行(アップデート)する場合には、apt-get install 時にエラーが発生する。これを回避するには、エラーが発生して停止したのち、
を実行する。
MH に含まれる packf を使って MH 形式各フォルダのメールをまとめて mbox 形式にする。その後、mbox2maildir を使用して Maildir 形式に展開する。
MH は woody だと nmh パッケージとなっている(MH 関連のコマンドは /usr/bin/mh/ 以下にインストールされる)。
mbox2maildir は qmail.org オフィシャルなもの (http://www.qmail.org/mbox2maildir) と、そうでないもの ( http://untroubled.org/mbox2maildir ) の2種類があるが、当方でうまく動作したものは後者のみである。他の場合でも試す限り、後者の mbox2maildir を使う方がうまく行く場合が多かった。
mbox 形式で保存して、上記の mbox2maildir を利用して Maildir 形式に展開する。
Windows のメールソフトから移行するような場合には改行コードを予め UNIX 形式に変換しておく必要がある。
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